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福岡県のイベント・祭り

見る 九州歴史資料館 11月~2月のイベント

2025年11月~2026年2月
福岡県/小郡市/九州歴史資料館

窯道具

企画展「江戸時代の福岡の窯道具」
福岡県には「小石原焼」や「上野焼」「高取焼」といったやきものが知られていますが、それらには江戸時代から続く歴史があります。しかしながら、江戸時代の窯跡など窯業に関係する遺跡の実態は十分に明らかにされていませんでした。福岡県は令和2年度から近世窯業関係遺跡の分布調査をおこない、将来にわたって保護する基礎資料を作成しました。
調査では、実際に現地を歩くことにより、従来あまり知られていなかった窯跡を確認するなど数多くの成果が得られました。窯跡には焼け損じた陶磁器をはじめ、焼く際に用いられた道具や窯の壁土などが散布している状況を確認し、記録しました。これらにより窯の年代や、陶工の系譜といった数多くの所見を得ることができました。
江戸時代の陶磁器の窯からは、どのようなものが出土するのでしょうか。美術館や博物館で展示されるような立派なものは、まず出土することはありません。ほとんどは、ひずんだり割れたりしたもので、焼く際に捨てられた失敗品です。このことは、登り窯の温度のコントロールが難しかったことを物語っており、陶工の苦労をうかがうことができます。
失敗品よりもたくさん出土するのが「窯道具」です。登り窯では、一度にたくさんの製品が焼かれますが、製品同士あるいは窯の床にくっつかないように、窯詰の際に道具が使われます。窯道具は商品として出荷されるものではなく、使い終わって窯の横に捨てられているのです。まったく見栄えのしない窯道具ですが、窯の年代や技術的な系譜を考える上でたいへん多くの情報を含んでおり、研究者にとっては極めて重要な資料なのです。
この企画展では、調査成果と窯道具や焼け損じ資料から福岡県の近世窯業の歴史を紹介します。
主要な展示物:須恵町役所畑窯出土窯道具・焼け損じ磁器
【期間】 10月7日(火)~12月27日(土)
【会場】 九州歴史資料館 第2展示室
【料金】 無料

=関連イベント=
第5回夕べのギャラリートーク「江戸時代の福岡の窯道具」
閉館後の展示室で担当学芸員が展示解説します。
第5回ギャラリートークは企画展「江戸時代の福岡の窯道具」です。展示されている窯道具について、展示担当の坂本真一が解説します。
【日時】 12月19日(金)16:30~17:30
【会場】 九州歴史資料館 第2展示室
【定員】 10名程度 *事前申込不要

九州歴史資料館 特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」

特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」
「福岡のやきもの」と聞いて思い浮かべるのはどんなやきものでしょうか?
高取焼、小石原焼、上野焼などを挙げる方が多くいらっしゃるでしょう。
江戸時代、現在の福岡県は豊前、筑前、筑後の三つの地域に分かれ、実に100か所以上で個性豊かなやきものが焼かれていたといわれます。
その造形や様々な技法による文様、釉薬の豊かな色彩は、時を超えて今なお私たちを魅了し続けています。
本展覧会では、これら多種多様な福岡のやきものの粋を、111点の作品で余すところなく紹介します。
【期間】 10月11日(土)~12月7日(日)
【会場】 九州歴史資料館 第1展示室
【料金】 要観覧料

詳細は・・九州歴史資料館Webサイト

須恵焼

須恵焼

=関連イベント=
第4回夕べのギャラリートーク「須恵焼について」
閉館後の展示室で担当学芸員が展示解説します。
第4回ギャラリートークは特別展関連「須恵焼について」です。特別展に展示されている須恵焼について長年調査研究を続けている須恵町教育委員会の山下啓之氏が解説します。
【日時】 11月28日(金)16:30~17:30
【会場】 九州歴史資料館 第1展示室
【定員】 10名程度 *事前申込不要
【料金】 特別展観覧料が必要

三池炭鉱宮原坑(大牟田市)

三池炭鉱宮原坑(大牟田市)

パネル展「登録10周年!世界遺産「明治日本の産業革命遺産」」
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」は、今年登録から10年を迎えます。
製鉄・製鋼・造船・石炭など、日本の近代化を支えた重工業に関する産業遺産で、九州を中心とした8県にまたがる23の資産によって構成されています。
このうち、福岡県には、三池炭鉱・三池港(大牟田市)、官営八幡製鉄所(北九州市)、遠賀川水源地ポンプ(中間市)があります。
パネル展では、これらの遺産を写真や文章を通して紹介し、世界遺産として登録された意義や、これからの保存活用について紹介します。
【期間】 9月23日(火)~12月14日(日)
【会場】 九州歴史資料館 文化情報広場
【料金】 無料

パネル展「世界遺産『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群×佐渡島の金山」

パネル展「世界遺産『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群×佐渡島の金山」
宗像市沖の玄界灘に浮かぶ沖ノ島は、古代より日本と大陸との海上交通の拠点であり、また信仰の島として多くの文化財を残してきました。信仰上の理由から立入制限があるなど、遺産の魅力を伝えていく上で一定の制約を抱えてもいます。
新潟県の「佐渡島(さど)の金山」でも同じ課題をもっており、交流・協力しながら課題解決を目指しています。
このたび、その取り組みの一環として、2つの世界遺産について紹介するパネル展を開催します。
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」については、沖ノ島の古代祭祀遺跡や現在まで連綿と受け継がれる信仰に関するパネルを、「佐渡島の金山」については、遺産の価値を構成する鉱山や集落の遺跡、そこから見えてくる高品質の金を大量に生産することができた管理体制と労働体制の実態に関するパネルを展示します。
【期間】 12月16日(火)~2026年3月1日(日)
【会場】 九州歴史資料館 文化情報広場
【料金】 無料

私の成果展「全国高等学校歴史学フォーラム2025 参加校特集展」

私の成果展「全国高等学校歴史学フォーラム2025 参加校特集展」前半
「私の成果展」は、小学生や高校生、ボランティアが郷土や歴史に関する学習の成果をパネル展形式で発表し、当館学芸員による講評やアドバイスをあわせて展示するものです。
今回は、全国高等学校歴史学フォーラム2025にエントリーした県内外の高校生の研究成果を令和8年3月下旬までの間を前後半に分けて掲示します。
前半は常盤高等学校歴史研究部の「考古学から探る細川期門司城」、福岡女学院高等学校の「時代を纏う若者?近代教育からの多様性への移ろい?」、佐賀県立佐賀東高等学校の「“壇ノ浦の真実”を問い直す?下野水天宮が語る安徳像」です。
【期間】 11月5日(水)~1月12日(月・祝)
【会場】 九州歴史資料館 文化情報広場
【料金】 無料

大宰府政庁 模型

大宰府政庁 模型

第3期九歴ゼミ「大宰府・太宰府天満宮史料を読む~大宰府の歴史編~」受講生募集
平日夜間に行う連続講座です。
『日本三代実録』をはじめとした歴史書や『類聚三代格』などの法令集を丹念に読み解きながら、古代の大宰府の歴史をたどり、その実像に迫る全6回の連続講座。
平安初期に大宰府管内で展開された行政改革の実態に迫ります。
【日時】 1月8日・22日、2月12日・26日、3月12日・26日(いずれも木曜日)18:30~20:00
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 酒井芳司(九州歴史資料館)
【定員】 60名 *要事前申込
*受講希望される方は、チラシ・ホームページをご確認の上、往復はがきまたは電子申請でお申し込みください。
【料金】 無料

申込は・・九州歴史資料館Webサイト

珍敷塚古墳

珍敷塚古墳

第9回九歴講座「福岡県の装飾古墳とその周辺~系譜と展開を中心に~」
古墳時代の石棺や石室を飾り彩った装飾古墳は、全国で総数850基ほどを数えます。なかでも筑紫では磐井の乱後に肥後の影響を受けつつも独自のスタイルが流行しました。
講座では系譜と展開について、周辺地域の動向とあわせて解説します。
【日時】 12月13日(土)13:30~15:30
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 吉村靖徳(九州歴史資料館)
【定員】 160名
*全席が予約制の指定席なります。
受講希望される方は、チラシ・ホームページをご確認の上、往復はがきまたは電子申請でお申し込みください。
【料金】 無料

申込は・・九州歴史資料館Webサイト

版築

第10回九歴講座「古代山城の築造技術を科学する~あなたの知らない”版築”の世界~」
古代山城は、飛鳥時代から奈良時代頃に、対朝鮮・中国の情勢に応じて西日本各地の山に築造された防衛施設の総称です。
文献に見える城は12ヶ所、見えない城は17ヶ所があり、合計29ヶ所を数えます。これらは基本的に山1つを防御施設としたもので、山の頂上付近を土塁・石塁で区画しており、大規模なものでは区画が数キロメートルに及びます。
区画の土塁は”版築”という技術で構築されています。観察される”版築”の知られざる技術の数々について、最新の調査研究やコンピュータ解析の成果を基に解説いたします。
【日時】 1月10日(土)13:30~15:30
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 入佐友一郎(九州歴史資料館)
【定員】 160名
*全席が予約制の指定席なります。
受講希望される方は、チラシ・ホームページをご確認の上、往復はがきまたは電子申請でお申し込みください。
【料金】 無料

申込は・・九州歴史資料館Webサイト

齋藤秋圃 十二ヶ月風俗図絵巻(九州歴史資料館蔵)部分 (七月)

十二ヶ月風俗図絵巻(九州歴史資料館蔵)部分 (七月)

第11回九歴講座「齋藤秋圃(しゅうほ)~人となりと人物描写の魅力~」
齋藤秋圃は京都出身で、大坂時代には、新町で画技にたけた幇間(ほうかん)を務め、新町遊郭の様々な日常生活を巧妙に、和やかな画風で描きあげた『葵氏艶譜』を刊行しています。
1805年筑前秋月藩第8代藩主黒田長舒(ながのぶ)に召し出され、秋月藩お抱え絵師に転じました。隠居後は太宰府に住んで町絵師となり、91歳で没するまで自由な立場で盛んに絵筆を振るいました。
江戸時代の筑前を代表する絵師である秋圃の人となりと、彼が最も得意とした人物図の魅力をお話します。
【日時】 2月14日(土)13:30~15:30
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 井形 進(九州歴史資料館)
【定員】 160名
*全席が予約制の指定席なります。
受講希望される方は、チラシ・ホームページをご確認の上、往復はがきまたは電子申請でお申し込みください。
【料金】 無料

申込は・・九州歴史資料館Webサイト

【開館時間】9:30~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】 月曜日(ただし祝日・振替休日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
【観覧料】 第1・3展示室/一般210円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下・満65歳以上無料
      *( )内は、20名以上の団体料金
      *土曜日は高校生も無料
      *入館は無料

問合せ先:九州歴史資料館 TEL 0942-75-9575

詳細は・・九州歴史資料館Webサイト

 
地図

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*料金、時間、休館日等は、変更の場合があります。必ず確認の上、お出かけください。
*各地のお祭りには、現代に引き継がれている伝統的な神事や儀式として執り行われているものが数多くあります。現地の係員の指示に従って、マナーを守って見学してください。
*複写・転写を禁じます。

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