【開催期間】2025年5月24日(土)~8月31日(日)
【会場】 久留米市美術館 2階(福岡県久留米市野中町1015)
【開館時間】 10:00~17:00 *入館は16:30まで
【休館日】 月曜日 *ただし7月21日、8月11日は開館
【入館料】 一般1,500円(1,300円)、シニア1,200円(1,000円)、大学生700円(500円)、高校生以下無料
*( )内は15名以上の団体料金、シニアは65歳以上
*上記料金にて石橋正二郎記念館もご覧いただけます。(5月24日~7月31日)
*身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳又は療育手帳等の交付を受けている方とその介護者1名は無料
問合せ先:久留米市美術館 TEL 0942-39-1131
詳細は・・久留米市美術館Webサイトへ
19世紀末にイギリスで活躍したオーブリー・ビアズリー(1872-1898)の緻密で妖艶な白と黒の世界をお楽しみいただきます。
ビアズリーは1893年に創刊された雑誌『ステューディオ』の表紙に抜擢されて注目を集め、オスカー・ワイルド『サロメ』の英語版に添えられた挿絵の、繊細で大胆な画風で評判を不動のものとしました。
25歳で早逝するまでのわずか数年の間に忘れがたい作品の数々を世に残し、今なお世界中のグラフィック・アーティストたちにインスピレーションを与え続けています。
今回の展覧会ではヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)の協力により、初期から晩年までの代表的な挿絵、希少な直筆の素描、カラーリトグラフによるポスター、同時代の装飾品など約200点を展示し、世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの魅力と実像に迫ります。
<見どころ>
1.THE BEGINNING—はじまり
約5年という短い期間に1,000点以上の作品を 遺したビアズリー。初期の傑作《「ジーク フリート」第2幕》をはじめ、ビアズリーに 影響を与えたイタリアルネサンス期の画家 アンドレア・マンテーニャの版画、子どもの ころに愛読したグリーナウェイの絵本などを 紹介します。
2.EARLY BEARDLEY—初期ビアズリー
事務員をしながら独学で描いていたビアズリー。とある出版業者の目に留まりアーサー王物語を題材とした本の挿絵を依頼されたのを機に仕事を辞めて画家となりました。同時期に制作された愛らしい『名言集』の挿絵や、ビアズリーのデビュー当時、彼の指針となったモリスの書籍やバーン=ジョーンズ、ホイッスラーらの作品を展示します。
3.SUCCESS: THE ‘BEARDSLEY PERIOD’ DAWNS—成功—「ビアズリーの時代」の到来
まだ無名だったビアズリーが表紙を飾った雑誌『ステューディオ』創刊号は人々に衝撃を与えました。のちに、同じ構図の一枚を含むオスカー・ワイルド『サロメ』(英語版) の挿絵により、彼の名声は決定的となりました。21歳のビアズリーは時代の寵児となり、革新的な文芸雑誌『イエロー・ブック』の編集に携わり、その才能を遺憾なく発揮します。
4.OSCAR WILDE’S SALOMÉ—ワイルドの「サロメ」
ビアズリーが手がけた『サロメ』の挿絵は、ワイルドの 小説の絵解きではなく、ビアズリーの世界観による 「サロメ」でした。この章では、ワイルドや、同時代の 人々を魅了したサロメのイメージを絵画や舞台など様々な 側面から紹介します。
5.BEHIND THE SCENES—制作の裏
名声に包まれロンドンに瀟洒な自邸も手に入れたビアズリーでしたが、はからずもスキャンダルに巻き込まれます。『イエロー・ブック』の仕事を失い、生活費のために「よからぬ」絵に手を染めることもありました。当時の秘めやかな作品の一部や、自邸の書斎の思い出の品をご覧いただきます。
6.TOWARDS MATURITY—成熟に向けて
ビアズリーは晩年まで、自らの表現を追求しました。 新たに立ち上げた雑誌『サヴォイ』を発表の場として 病魔に苦しみながら制作を続けたのです。後期の作風 を示す『髪盗み』『モーパン嬢』などを展示します。
=関連イベント=
◆講演会「オーブリー・ビアズリーの魅力」
【講師】 井上友子氏(九州産業大学芸術学部 教授)
【日時】 8月2日(土)14:00~15:30(開場13:30)
【会場】 石橋文化会館 小ホール
【定員】 先着120名 *事前申込不要
◆美術講座
「時代を描く~ビアズリー、橋口五葉、古賀春江(全6回)」
本年度、久留米市美術館で開催する3本の展覧会を通して6回の連続講座を行います。
1)ビアズリー生涯と芸術
【日時】 6月7日(土)14:00~15:30
【会場】 久留米市美術館 1階多目的ルーム
【定員】 先着50名 *事前申込不要
【講師】 原口花恵(久留米市美術館 学芸員)
2)運命の女(ファム ファタール)~象徴としての<サロメ>
【日時】 7月12日(土)14:00~15:30
【会場】 久留米市美術館 1階多目的ルーム
【定員】 先着50名 *事前申込不要
【講師】 佐々木奈美子(久留米市美術館 学芸員)
◆ワークショップ「ガリ版印刷で版画をつくろう」
【講師】 後藤早智子氏(後藤ガリ版印刷所)
【申込み方法】氏名・住所・電話番号記入の上、ハガキ、FAXでお申し込み。
版画制作講座は、1通1名ずつの応募。
ファミリー・プログラムは保護者氏名のほか参加予定の小学生の氏名と学年、
どの回に参加したいかを第1希望、第2希望まで記入。
●版画制作講座「ビアズリーに学ぶ白と黒」
1日かけてガリ版印刷でモノクロの版画作品を制作します。
【日時】 6月28日(土)10:00~16:00
【会場】 久留米市美術館 1階多目的ルーム
【対象】 中学生以上
【定員】 8名 *要事前申込、応募多数の場合は抽選
【料金】 4,000円 *昼食は各自
【参加申込〆切】 2025年5月30日(金)
●ファミリー・プログラム「ガリ版ミニ体験」
自分の絵や文字を、ノートやハンカチなどにワンポイント印刷します。
【日時】 7月27日(日)①10:00~ ②10:40~ ③11:20~ ④13:30~ ⑤14:10~ ⑥14:50~
*所要時間30分程度。開始時刻が若干遅れることもあります。
【会場】 石橋正二郎記念館 2階ロビー
【対象】 小学生とその保護者
【定員】 各回3組 *要事前申込、応募多数の場合は抽選
【料金】 30円~650円(素材は選べます。5種類まで)
【参加申込〆切】 2025年6月27日(金)
◆ギャラリートーク
【集合】 久留米市美術館 2階展示室エントランス *事前申込不要・要展覧会チケット
●展覧会の見どころ
【日時】 5月24日(土)14:00~15:00
●大人のギャラリートーク
【日時】 8月16日(土)17:00~18:00
●学芸員による
【日時】 第1・3日曜(6月1日・15日、7月6日・20日、8月3日・17日) 14:00~14:30
●サポートボランティアによる
【日時】 第2・4土曜(6月14日、7月26日、8月9日・23日) 14:00~14:20
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*料金、時間、休館日等は、変更の場合があります。必ず確認の上、お出かけください。
*複写・転写を禁じます。