明るく、ポップなイメージで世界中から愛されているキース・ヘリング。
ヘリングは「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークを中心に地下鉄駅構内やストリート、つまり日常にアートを拡散させることで、混沌とする社会への強いメッセージを発信し、人類の未来と希望を子どもたちに託しました。
ヘリングが駆け抜けた31年間の生涯のうちアーティストとしての活動期間は10年程ですが、残された作品に込められたメッセージはいまなお響き続けています。
本展は6メートルに及ぶ大型作品を含む約150点の作品を通してヘリングのアートを体感いただく貴重な機会です。
社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対して最後までアートで闘い続けたヘリングのアートは、時空を超えて現代社会に生きる人々の心を揺さぶることでしょう。
『スウィート・サタデー・ナイト』のための舞台セット 1985年 中村キース・ヘリング美術館蔵
Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
活動初期のサブウェイ・ドローイング、トレードマークとなったモチーフによる作品《イコンズ》や彫刻、ポスター、晩年の大型作品まで約150点が勢揃い。
ヘリングのアートを一堂に体感できる貴重な機会です。
《無題(サブウェイ・ドローイング)》 1981-83年 中村キース・ヘリング美術館蔵
Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
発光する作品、闇に浮かび上がる展示、80年代ニューヨークさながらの喧噪・・・へリングが駆け抜けた10年のストーリーとともに、展示空間は劇的に展開します。
一部作品を除き、展示室は写真撮影OKです。
《無題》 1983年 中村キース・ヘリング美術館蔵
Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
「アートはみんなのために」――その信念のもと、核放棄、性的マイノリティのカミングアウトの祝福、HIV・エイズ予防のためのセーフ・セックスなど、社会へのメッセージをアートで訴え続けたヘリング。
なかでももっとも象徴的な光り輝くベイビーは、ヘリングが死の間際まで描こうとしたモチーフです。
国を超え、世代を超えて響き続けるヘリングのメッセージにご注目ください。
Photo by ©Makoto Murata
日本に特別な想いを抱いていたへリング。
数度にわたる来日が縁で生まれた貴重な作品や資料を、当時の写真とともにトピックとして展示します。
楽しさで頭をいっぱいにしよう!本を読もう! 1988年 中村キース・ヘリング美術館蔵
Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
アメリカ北東部ペンシルベニア州に生まれる。
1980年代初頭にニューヨークの地下鉄駅構内で、使用されていない広告板を使ったサブウェイ・ドローイングと呼ばれるプロジェクトで脚光を浴びる。
アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアと共にカルチャーシーンを牽引し、国際的に高い評価を受ける。日本を含む世界中での壁画制作やワークショップの開催、HIV・エイズ予防啓発運動や児童福祉活動を積極的に展開したことでも知られる。
90年にエイズによる合併症により31歳で死去。
【開館時間】9:30~17:30 *金・土曜日は9:30~20:00、入館は閉館の30分前まで
【休館日】 毎週月曜日 *ただし、7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)は開館し、7月16日(火)、8月13日(火)は休館
【観覧料】 一般1,800円(1,600円)、高大生1,200円(1,000円)、小中生800円(600円)
*未就学児は観覧無料(ただし、保護者同伴)
*( )内は前売り、20名以上の団体料金
問合せ先:東映 TEL 092-532-1081(平日10:00~18:00) *7月13日~は9:30~17:30(休館日を除く)
詳細は・・公式Webサイトへ、
Googleマップ
*料金、時間、休館日等は、変更の場合があります。必ず確認の上、お出かけください。
*複写・転写を禁じます。