古来、海を越えて日本に渡ってきた東洋陶磁は、貴重な「唐物」として大切に扱われてきました。
近代には、東洋陶磁の研究が本格的に開始され、その進展とともに熱心な収集が行われ、数々の東洋陶磁コレクションが誕生しました。
いずれの時代においても、日本人が大切に受け継ぎ、慈しんできた東洋陶磁は、まさに日本文化そのものといっても過言ではありません。
本展では、世界的に評価の高い大阪市立東洋陶磁美術館の所蔵品を中心に、国宝3件、重要文化財19件を含む、名品全112件をご紹介します。
国宝 油滴天目
中国・建窯 南宋時代 12-13世紀
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
六田知弘氏撮影
1.国内に2点のみ! まぼろしの汝窯青磁を同時公開!
中国・北宋時代末に宮廷用の青磁を焼成した汝窯。
歴代の皇帝たちが愛した汝窯青磁は、現存するのはごくわずか。
本展では、青磁盤(北宋時代 11世紀末ー12世紀初 東京国立博物館(香取國臣氏・芳子氏寄贈))と、青磁水仙盆(北宋時代 11世紀末ー12世紀初
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション))の2点を同時公開します。
2.日本伝世の「油滴天目の双璧」が並ぶ!
国宝(大阪市立東洋陶磁美術館所蔵)と重要文化財(九州国立博物館所蔵)の油滴天目が同じケースに並びます。
銀色の斑紋の比類なき美しさと端正な立ち姿をご堪能いただけます。
3.室町将軍家の御殿の床飾りを再現!
永享9年(1437)の後花園天皇の室町殿行幸で飾られた伝徽宗(きそう、国宝 秋景冬景山水図 金地院)と玉澗(ぎょくかん、重要文化財 洞庭秋月図
国(文化庁保管))の名画を会所の室礼(しつらい)にならい、青磁の花生・香炉と組み合わせて展示します。
国宝 飛青磁花生
中国・龍泉窯 元時代 14世紀
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
六田知弘氏撮影
◆トークセッション 三右衛門が熱く語る「憧れの東洋陶磁」
十四代中里太郎右衛門氏、十四代今泉今右衛門氏(重要無形文化財保持者)、十五代酒井田柿右衛門氏、と酒井田千明(九州国立博物館 主任研究員)が大阪市立東洋陶磁美術館の名宝について熱く語ります!
【日時】 7月29日(土) 13:30~15:00
【会場】 九州国立博物館1階ミュージアムホール
【定員】 270名 *変更の場合あり
【料金】 無料 *要事前申込、応募者多数の場合は抽選
*応募数が定員に満たない場合のみ、当日受付あり
申込は・・九州国立博物館Webサイト・応募フォームへ
【〆切】2023年6月23日(金)必着
◆リレー講座「これであなたもやきものツウ!」
第1回 :7月15日(土)14:00~15:30
「大阪市立東洋陶磁美術館、40年の歩み」
守屋雅史氏(大阪市立東洋陶磁美術館 館長)
「日本文化となった東洋陶磁」
酒井田千明(九州国立博物館 主任研究員)
第2回 :8月12日(土)14:00~15:30
「中国陶磁への誘い」
小林仁氏(大阪市立東洋陶磁美術館 学芸課長代理)
「韓国陶磁への誘い」
鄭銀珍氏(大阪市立東洋陶磁美術館 主任学芸員)
【会場】 九州国立博物館1階ミュージアムホール
【定員】 先着270名 *変更の場合あり
【料金】 無料 *事前申込不要
関連イベントに関する問合せ先:「東洋陶磁 関連イベント」事務局(読売新聞内西部本社事業部内) TEL 092-715-6071(平日10:00~17:00)
*イベントの参加には、本展観覧券もしくはQRチケット画面の提示が必要
【開館時間】 9:30~17:00(入館は16:30まで)
金・土曜日は20:00まで夜間開館(入館は19:30まで)
【休館日】 月曜日、7月18日(火) *ただし7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館
【観覧料】 一般1,700円(1,500円)、高大生1,300円(1,100円)、小中生900円(700円)
*( )内は前売料金。販売期間:7月10日(月)まで
*上記料金で「文化交流展(平常展)」もご覧いただけます。
問合せ先:九州国立博物館 TEL ハローダイヤル 050-5542-8600(9:00~20:00、年中無休)
詳細は・・九州国立博物館Webサイトへ
ご参考・・大阪市立東洋陶磁美術館Webサイトへ
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*料金、時間、休館日等は、変更の場合があります。必ず確認の上、お出かけください。
*複写・転写を禁じます。