初の巨大ロボットアニメ『鉄人28号』放映から60年。
『マジンガーZ』(1972年)の大ヒット、そしてロボットアニメの流れに新風を吹き込んだ『機動戦士ガンダム』(1979年)の影響下、現在に至るまで多数のロボットアニメが制作され、魅力的なロボットがデザインされてきました。
日本独自のジャンルである「巨大ロボットアニメ」のデザインとその映像表現の歴史を紐解き、「巨大ロボットとは何か」を問いかける、かつてない展覧会です。
宇宙の戦士(1977年)加藤直之・宮武一貴 ©スタジオぬえ
「搭乗」、「合体」、「変形」は巨大ロボットアニメの、いわば「お約束」。
玩具展開を前提としたデザインには工夫が凝らされています。
が、そのデザインに隠された「メカニズム」には、それなりの合理性があります。
本展では、そうしたメカニズムの魅力を、デザイン画やアニメ劇中の場面などから制作した造形物によってお伝えします。
機動戦艦ナデシコ(1996年)©Production I.G/ナデシコ製作委員会・テレビ東京
巨大ロボットの「大きさ」は、アニメ劇中にていかに表現されてきたか?
1980年代になると、巨大なロボットは実用機械レベルに小さくなり、同時にその表現はリアリティを増します。
現実にありそうなそうしたロボットたちの一部分(あるいは全部)を、劇中で設定されたとおりの大きさに引き延ばしたらどう見えるか?
アニメの登場人物になった気分でご鑑賞ください!
勇者ライディーン ©東北新社
架空のロボットが、あたかも存在するかのように、「内部透視図」が描かれてきました。
装甲の裏側、そして隙間にのぞくメカは、架空メカの「実体化」への欲望なのか、制作者のフェティシズムか?
現在ではプラモデルや玩具でも当たり前のように再現されることが多くなったロボットの「内部」に注目します。
宮武一貴氏(スタジオぬえ)が、巨大ロボットをテーマとした描きおろしの巨大絵画を本展のために制作しました。
美術館ならではの大画面で、宮武氏の描くロボットワールドを堪能してください!
また、宮武氏が所属する「スタジオぬえ」の仕事も特別展示で紹介します!
メガゾーン23 PARTⅡ 秘密く・だ・さ・い(1986年)荒牧伸志 ©AIC ©AICライツ
=関連イベント=
◆記念講演会①「日本の巨大ロボット群像とは」
【日時】 9月9日(土) 13:30~15:00(開場13:00)
【会場】 福岡市美術館 1階ミュージアムホール
【講師】 宮武一貴氏(メカニックデザイナー)
【定員】 180名 *要事前申込
【料金】 聴講無料 *ただし、本展要観覧券(または半券)もしくはQRチケット画面の提示が必要
【参加申込〆切】 2023年8月18日(金)必着
◆記念講演会②「80年代のロボットアニメ」
【日時】 9月10日(日) 13:30~15:00(開場13:00)
【会場】 福岡市美術館 1階ミュージアムホール
【講師】 荒牧伸志氏(監督・メカニックデザイナー)
【定員】 180名 *要事前申込
【料金】 聴講無料 *ただし、本展要観覧券(または半券)もしくはQRチケット画面の提示が必要
【参加申込〆切】 2023年8月18日(金)必着
関連イベントに関する問合せ先:西日本新聞イベントサービス内「日本の巨大ロボット群像・関連イベント」係 TEL 092-711-5491(平日9:30~17:30)
【開館時間】9:30~17:30 *9・10月の金・土曜日は20:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】 毎週月曜日 *ただし、9月18日と10月9日は開館し翌日休館
【観覧料】 一般1,600円、高大生800円、小中生500円
問合せ先:福岡市美術館 TEL 092-714-6051
ご参考・・福岡市美術館Webサイトへ
Googleマップ
*料金、時間、休館日等は、変更の場合があります。必ず確認の上、お出かけください。
*各地のお祭りには、現代に引き継がれている伝統的な神事や儀式として執り行われているものが数多くあります。現地の係員の指示に従って、マナーを守って見学してください。
*複写・転写を禁じます。