令和4年(2022)5月、沖縄県は復帰50年を迎えました。
かつて琉球王国として独自の歴史と文化を育んだ沖縄は、明治以降の近代化や先の戦争、戦後の困難を乗り越えて、現在もその歴史と文化を未来につなぐ努力を続けています。
本展では、アジアにおける琉球王国の成立、および特色について、国宝の尚家宝物をはじめ、沖縄が誇る多様な文化財と復興の歩みからご紹介します。
浦添市指定文化財 琉球交易港図屏風
第二尚氏時代・19世紀 沖縄・浦添市美術館
展示期間:8/9(火)~9/4(日)
およそ11世紀末頃にはじまる、いわゆる古琉球時代の交易の様子を伝える出土品や歴史資料から、琉球王国の伝統的な技を今日に復活させた模造復元作品に至るまで、琉球・沖縄の文化財を過去最大規模で紹介します。
国宝 黒漆雲龍螺鈿東道盆(琉球国王尚家関係資料)
第二尚氏時代・19世紀 沖縄・那覇市歴史博物館
展示期間:8/9(火)~9/4(日)
金銀、水晶など色とりどりの玉で飾られた「玉冠」をはじめ、王族が身につけた格調高い衣裳や刀剣、王国の中枢である首里城を華やかに彩った漆器や陶磁器など、国宝の「尚家宝物」が一堂に会します。
国宝 紅色地龍宝珠瑞雲文様紅型綾袷衣裳(琉球国王尚家関係資料)
第二尚氏時代・18~19世紀 沖縄・那覇市歴史博物館
展示期間:8/9(火)~8/21(日)
色鮮やかな染織技法「紅型」をはじめ、王族が身につけた格調高い衣裳や、芭蕉や苧麻(ちょま)、木綿、絹などを素材とした様々な衣裳には、いずれも、沖縄の気候風土を感じさせる花鳥風月の図柄が表現されています。
素材や技法が多種多彩で、美しく仕上げられた、沖縄で生まれた琉球染織をぜひ会場でご覧ください。
黒漆首里那覇港図堆錦螺鈿衝立
[原画]比嘉華山 [木地制作]玉城サンルー [髹漆・加飾]友寄英茂、亀島汝翼ほか
昭和3年(1928) 鹿児島・鹿児島県歴史・美術センター黎明館
=関連イベント=
【会場】 九州国立博物館1階ミュージアムホール
【定員】 140名
【料金】 無料
*事前申込不要
◆記念講演会
【日時】 7月16日(土) 13:30~14:30
【講師】 田名真之氏(本展監修者、沖縄県立博物館・美術館 館長)
◆講演会
【日時】 8月7日(日) 13:30~15:00
【講師】 上江洲安亨氏((一財)沖縄美ら島財団)
原田あゆみ氏(東京国立博物館)
◆九博研究員によるリレー講座
【日時】 8月13日(土) 13:00~15:00
8月20日(土) 13:00~15:00
*イベントの参加には、本展観覧券もしくはQRチケット画面の提示が必要。
【開館時間】 9:30~17:00(入館は16:30まで)
金・土曜日は20:00まで夜間開館(入館は19:30まで)
【休館日】 月曜日 *ただし7月18日(月・祝)、8月15日(月)は開館、7月19日(火)は休館
【観覧料】 一般1,900円(1,700円)、高大生1,200円(1,000円)、小中生800円(600円)
*( )内は前売り料金です。販売期間は2022年7月15日(金)まで
*上記料金で4階「文化交流展(平常展)」もご観覧いただけます。
問合せ先:九州国立博物館 TEL ハローダイヤル 050-5542-8600(9:00~20:00、年中無休)
詳細は・・公式Webサイトへ、九州国立博物館Webサイトへ
Googleマップ
*料金、時間、休館日等は、変更の場合があります。必ず確認の上、お出かけください。
*各地のお祭りには、現代に引き継がれている伝統的な神事や儀式として執り行われているものが数多くあります。現地の係員の指示に従って、マナーを守って見学してください。
*複写・転写を禁じます。