田部光子(1933年生まれ)は日本統治下の台湾に生まれ、1946年福岡に引き揚げ、絵画を独学し、「九州派」の主要メンバーとして活動、その後も福岡の美術界だけでなく、女性たちをも牽引してきた美術家です。
同時代の社会の動きに敏感に反応し制作した《プラカード》や非常に早い時期に発表されたフェミニズム・アートとして近年注目を集める《人工胎盤》をはじめ、実体験と日々の思考から生まれた作品は、今も観る者に強く訴えかけます。
本展覧会では、1974年に主宰した「九州女流画家展」などこれまでほとんど紹介されることのなかった1970~80年代を含む、「九州派」時代から現在までの田部光子の活動を、作品と資料によって明らかにしていきます。
=関連プログラム=
記念講演会は、田部光子の活動とその背景をより深く理解するため、日本の近代および戦後美術史における女性の美術家たちを研究されてきた専門家にお話しいただきます。
◆記念講演会(1)「ジェンダーの視点からみる近代の女性アーティストたち」
【日時】 2月5日(土) 14:00~15:30
【会場】 福岡市美術館1階ミュージアムホール
【講師】 吉良智子氏(日本女子大学芸術研究員)
【定員】 180名 *先着順
【料金】 無料
◆記念講演会(2)「戦後美術と女性作家」
【日時】 2月12日(土) 14:00~15:30
【会場】 福岡市美術館1階ミュージアムホール
【講師】 中嶋泉氏(大阪大学大学院准教授)
【定員】 180名 *先着順
【料金】 無料
◆つきなみ講座特別編「美術家・田部光子の挑戦」
【日時】 2月26日(土) 14:00~15:30
【会場】 福岡市美術館1階ミュージアムホール
【講師】 正路佐知子(福岡市美術館学芸員・本展企画担当)
【定員】 180名 *先着順
【料金】 無料
【開館時間】 9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】 月曜日 *ただし1月10日(月・祝)は開館し、1月11日(火)は休館
【観覧料】 一般200円、高大生150円、中学生以下無料
問合せ先:福岡市美術館 TEL 092-714-6051
詳細は・・福岡市美術館Webサイトへ
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*料金、時間、休館日等は、変更の場合があります。必ず確認の上、お出かけください。
*各地のお祭りには、現代に引き継がれている伝統的な神事や儀式として執り行われているものが数多くあります。現地の係員の指示に従って、マナーを守って見学してください。
*複写・転写を禁じます。