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ふくおかサポートねっとイベントレポート!

九州国立博物館 特別展「室町将軍 -戦乱と美の足利十五代-」

【開催期間】 開催中~2019年9月1日(日)
【会場】   九州国立博物館(福岡県太宰府市石坂4-7-2)

【休館日】  月曜日 ただし、8月12日(月・休)は開館
【開館時間】 9:30~17:00(入館は16:30まで)
       *毎週金・土曜日は20:00まで(入館は19:30まで)
【観覧料】  一般1,600円(1,400円)、高大生1,000円(800円)、小中生600円(400円)
       *( )内は前売り、夜間割引および団体料金(有料の方が20名以上の場合)。
       *上記料金で九州国立博物館4階「文化交流展(平常展)」もご観覧いただけます。
       *障害者手帳等をご持参の方とその介護者1名は無料です。
       *満65歳以上の方は前売り一般料金でご購入いただけます。
       *夜間割引料金のチケットは、夜間開館当日17:00以降に館内券売所で販売。
        夜間割引料金で購入されたチケットで17:00以前に入場することはできません。

 問合せ先:NTTハローダイヤル TEL 050-5542-8600(8:00~22:00、年中無休)
 詳細は・・九州国立博物館Webサイトへ、ご参考・・等持院Webサイトへ、福岡の美術館・博物館情報ページ

 

ポスター

ポスター

足利15代坐像

会場風景

寺外初公開! 全13軀の足利将軍像が勢揃い!

京都市北区にある等持院は足利将軍の菩提所であり、足利尊氏の墓所や、240年間にわたる室町幕府(1336-1573)を牽引した足利15代の歴史を語る貴重な文化財が今なお大切に保存されています。

その等持院の足利将軍像13軀が勢揃いして公開されるのは寺外初。等身大の将軍像は様々な角度からライトアップされ、等持院では見ることのできない表情をご覧いただけるのは展覧会ならでは。しかも、今回は九州国立博物館独自企画のため、ここ九州・太宰府の地でしかご覧いただくことができない、必見の展覧会です。

動乱の時代でありながらも、東アジアとの交流を通し、独自の価値観と美の世界を築き上げ、それらの多くが今の日本人の暮らしにも深く根差しています。本展では室町幕府の栄枯盛衰と個性あふれる将軍たちの魅力に迫り、彼らが愛した芸術文化をご紹介します。

*展示数:134件(うち国宝14件、重要文化財71件)
*会期中展示替えあり。
 

騎馬武者像

(左) 広島県指定文化財 足利尊氏像 南北朝~室町時代 14~15世紀 広島・浄土寺蔵 展示期間:全期間
(右)重要文化財 騎馬武者像 南北朝時代、14世紀 京都国立博物館蔵 展示期間:7月13日~8月11日

一章 南北朝の動乱と足利尊氏

初代将軍 足利尊氏の波乱に満ちた生涯を辿るとともに、彼の多面的な信仰やそれに伴う事績をご紹介します。

かつて「尊氏像」といわれていた「騎馬武者像」や、尊氏が太宰府から上京する際に進発を伝えた密書「足利尊氏御教書(みぎょうしょ)」、九州国立博物館が修復した愛用の軍扇「日月図軍扇」などをご覧いただけます。

「騎馬武者像」は長い間、「尊氏像」とされていましたが、現在では描かれている馬具の家紋から、尊氏の側近であった高師直(こうのもろなお)あるいはその子師詮(もろあきら)という説が有力です。
また、頭上の花押は、二代将軍義詮(よしあきら)のものであり、尊氏の像の頭上に花押を据えることは考えられないということも、「尊氏像」ではないとされた一因です。
 

足利尊氏御教書

重要文化財 足利尊氏御教書 南北朝時代、建武3年(1336) 京都・石清水八幡宮蔵 展示期間:全期間

 
太宰府ゆかりの作品である「足利尊氏御教書」は、縦横10センチ程度の小さな書で、髷(まげ)の元結(もとゆい)に忍ばせた密書といわれています。
一ヶ月間の太宰府滞在の後、尊氏が京都へ進発する際、京都の石清水八幡宮に祈祷を依頼したもので、一行目に「宰府」の文字が読み取れます。
尊氏の花押も据えられており、尊氏の太宰府滞在を示す確実な史料として貴重なものです。
 

雲龍鎗金印箱

重要文化財 雲龍鎗金印箱 中国・明時代 15世紀 山口・毛利博物館 展示期間:全期間

会場風景

勘合貿易の際に使用された「勘合」を照合する体験コーナー

二章 室町の栄華-義満・義持と唐物荘厳

わずか11歳で将軍となった三代将軍 義満は、巧みな政治手腕を発揮し、将軍権力の強化を成し遂げました。日明貿易を推し進め、アジア各地の「唐物(からもの)」を直輸入して将軍家コレクション「御物(ごもつ)」を形成し、将軍の権威を高めることにも成功します。禅と儒学に通じた義満の息子、四代将軍 義持は自らも高い水準の書画をたしなみました。

義持の座右を飾った禅画の傑作「瓢鮎図(ひょうねんず、国宝)」など、政治・文化の両面で室町幕府の最盛期を築いた義満・義持ゆかりの品々を中心に、黄金期の室町文化の粋をご覧いただきます。

「雲龍鎗金印箱」は、中国・明の永楽帝が足利義満に与えた「日本国王之印」の金印を収めていたとされる箱です。残念ながら金印は失われてしまいましたが、艶やかな漆器に、鎗金技法で描かれた金色の龍が今も鮮やかに残る貴重な作例で、当時の外交の様子が伺えます。

また、日明貿易は「勘合貿易」とも呼ばれていました。「勘合」の現物は一点も確認されていませんが、関連史料などから「勘合」は、とても大判の文書だったことが明らかになってきました。
明は皇帝の一代ごとに、貿易を認めた国に100枚の「勘合」を発行しており、使節団の身分証明書であると同時に貿易許可証としての意味を持っていました。
その勘合は縦81センチ、横108センチ程度と考えられ、紙継ぎ無しの一枚物。
会場には、「勘合」の照合を体験できるコーナーもあります。その仕組みをぜひ体験してください。
 

会場風景

当時の座敷飾りを再現した会場

梅花双雀図

重要文化財 梅花双雀図 伝馬麟筆 中国・南宋時代 13世紀 東京国立博物館蔵 展示期間:7月13日~8月4日

三章 将軍権力のゆらぎと成熟する文化-義教・義政の時代

義持が後継を決めずに亡くなったため、「くじ引き」で六代将軍となった義教は、父義満を理想として幕府を牽引し、唐物などの将軍家コレクションをさらに充実させました。しかしその強権ぶりから「万人恐怖」の将軍と恐れられ、嘉吉(かきつ)の乱にて暗殺されました。

義教の子である八代義政の時代には、有力大名らの勢力争いに次期将軍職をめぐる混乱が絡み合い、11年にも及ぶ応仁の乱(1466~1477)が勃発。京都に未曾有の被害をもたらし、室町将軍の政治権力は大きく低下した一方で、文化面ではその権威を保ち続け、将軍の会所における座敷飾りや芸能文化は、この時代に洗練され発展しました。

室町将軍家が収集した唐絵・唐物の鑑識とその飾り方を、豊富な図とともに詳しくまとめた書(現代でいうマニュアル)は、近世の武家社会で時代を越えて広く共有されました。会場では、当時の座敷飾りを再現した展示もご覧いただけます。
 

青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆

重要文化財 青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆 龍泉窯 中国・南宋時代 12-13世紀 東京国立博物館蔵 展示期間:全期間

 
「青磁輪花茶碗」は、かつて平重盛が中国の禅刹から贈られたものです。その後足利家所蔵となり、足利義政の時代に割れたため、同様のものを求めて中国に送ったところ、当時の中国ではこれよりも優れた青磁碗を作ることができなかったため、鎹(かすがい)で留めて送り返されたと伝わっています。
東山御物として伝わる唐物の名碗のひとつです。
 

洛中洛外図屏風(歴博甲本)

重要文化財 洛中洛外図屏風(歴博甲本) 室町時代、16世紀 千葉・国立歴史民俗博物館蔵 展示期間:7月13日~8月11日

四章 戦国の将軍たち-流浪する将軍と室町幕府の終焉

応仁の乱後、たび重なる飢饉や民衆一揆などのため、室町幕府は弱体化し戦国時代に突入します。それぞれの将軍は大名たちの覇権争いに翻弄され、最後の将軍、十五代義昭も元亀4年(1573)織田信長によって京都を追われ、室町幕府は終焉を迎えます。
京都の名所や四季の風物を描いた「洛中洛外図屏風<歴博甲本>(重要文化財)」は現存する最古の洛中洛外図屏風であり、十二代義晴の御所が描かれています。
 

太刀 銘 長光(名物 大般若長光)

国宝 太刀 銘 長光(名物 大般若長光) 長光作 鎌倉時代 13世紀 東京国立博物館蔵 展示期間:全期間

 
国宝「太刀 銘 長光(名物大般若長光)」は、当時破格というべき値段の「六百貫」(現在の値段で6,000万~9,000万円)という高い評価を受けた、備前長船の祖、光忠の子として知られる長光の最高傑作で、十三代義輝ゆかりの名刀として知られています。

この章では、戦国時代の将軍たちがいかにその威光を保ち、存続したのか、幕府滅亡への歩みと共にご紹介します。
 

日月図軍扇

日月図軍扇 足利尊氏花押 南北朝時代 14世紀 九州国立博物館蔵 展示期間:全期間

誉田宗庿縁起絵巻 巻下

重要文化財 誉田宗庿縁起絵巻 巻下 室町時代 永享5年(1433) 大阪・誉田八幡宮蔵 展示期間:全期間(会期中展示替えあり)

【関連イベント】

記念講演会「室町将軍の再評価 - 本当に弱かったのか? -」
【日時】 8月3日(土) 13:30~15:00
【会場】 九州国立博物館1階 ミュージアムホール
【講師】 呉座勇一氏(国際日本文化研究センター助教)
【定員】 280名
【料金】 無料 *ただし、本展の観覧券もしくは半券の提示が必要。
【申込締切】 2019年7月20日(土)必着
リレー講座
演題「足利十五代 - ムロマチックな男たち - 」
【日時】 7月20日(土) 13:30~14:15
【講師】 一瀬 智(九州国立博物館主任研究員)
演題「名刀乱舞!足利将軍」
【日時】 7月20日(土) 14:15~15:00
【講師】 末兼俊彦氏(京都国立博物館主任研究員)
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【会場】 九州国立博物館1階 ミュージアムホール
【定員】 280名
【料金】 無料 *事前申込不要・当日受付、半券提示不要

華道家元 池坊次期家元による特別講演会・デモンストレーション
【日時】 8月11日(日・祝) 14:00~15:00
【会場】 九州国立博物館1階 ミュージアムホール
【講師】 池坊専好氏(華道家元池坊次期家元)
【定員】 280名
【料金】 2,000円(本展観覧券つき)
【販売場所】ローソンチケットのみ
*すべて座席指定席となります。お席はお選びいただけません。
*未就学児入場不可

シンポジウム「京都・等持院 歴代足利将軍像の謎に迫る」
【日時】 8月12日(月・休) 13:30~16:45
【会場】 九州国立博物館1階 ミュージアムホール
【パネリスト】根立研介氏(京都大学)、楠井隆志(九州国立博物館)、大田壮一郎氏(立命館大学)、髙岸輝氏(東京大学)
【定員】 280名
【料金】 無料 *事前申込不要・当日受付、半券提示不要

関連イベントに関する問合せ先:西日本新聞イベントサービス内「室町将軍展」係 TEL 092-711-5491(平日9:30~17:30)
 

*料金、時間、休館日等は、変更の場合があります。必ず確認の上、お出かけください。
*複写・転写を禁じます。

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