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ふくおかサポートねっとイベントレポート!

九州国立博物館 特別展京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」

【開催期間】 開催中 ~ 2019年6月16日(日)
【会場】   九州国立博物館(福岡県太宰府市石坂4-7-2)

【休館日】  月曜日
【開館時間】 9:30~17:00(入館は16:30まで) *毎週金・土曜日は20:00まで(入館は19:30まで)
【観覧料】  一般1,600円(1,400円)、高大生1,000円(800円)、小中生600円(400円)
       *( )内は前売り、夜間割引および団体料金(有料の方が20名以上の場合)。
       *上記料金で九州国立博物館4階「文化交流展(平常展)」もご観覧いただけます。
       *障害者手帳等をご持参の方とその介護者1名は無料です。
       *満65歳以上の方は前売り一般料金でご購入いただけます。
       *夜間割引料金のチケットは、夜間開館当日17:00以降に館内券売所で販売。
        夜間割引料金で購入されたチケットで17:00以前に入場することはできません。

問合せ先:NTTハローダイヤル TEL 050-5542-8600(8:00~22:00、年中無休)
詳細は・・公式Webサイトへ、九州国立博物館Webサイトへ、
ご参考・・大報恩寺Webサイトへ、大報恩寺map
 

大報恩寺 本堂

大報恩寺外観 撮影=小野祐次

“慶派スーパースター” 快慶、定慶、行快の名作が一堂に!!

千本釈迦堂の通称で親しまれる京都の大報恩寺は、北野天満宮の東側に位置し、鎌倉時代の1220年(承久2年)に、義空上人(ぎくうしょうにん)が開創した古刹です。

安貞元年(1227)に建立された本堂は、応仁の乱をはじめとする幾多の戦火を奇跡的に免れた唯一の建造物として貴重なもので、京都市内最古の建造物として国宝に指定されています。
 

釈迦如来坐像

重要文化財 釈迦如来坐像 行快作 鎌倉時代・13世紀 大報恩寺蔵

 

そして、大報恩寺は鎌倉彫刻の宝庫としても知られています。
運慶と並び称される、鎌倉時代を代表する仏師、快慶。その弟子の行快(ぎょうかい)や運慶晩年の弟子、定慶(じょうけい)ら慶派仏師の仏像が多数残されています。

本展覧会では、大報恩寺に伝わる、快慶、定慶、行快ら“慶派スーパースター”の名作の数々を紹介します。運慶同世代の快慶、そして運慶次世代の名匠による鎌倉彫刻の競演をお楽しみください。

展示風景

展示風景

目犍連立像

重要文化財 目犍連立像(十大弟子立像のうち) 快慶作 鎌倉時代・13世紀 大報恩寺蔵

すべて九州初公開!

釈迦の弟子のなかでも特に優れた10人の僧侶の像「十大弟子立像」(重要文化財)は、運慶と同世代の快慶最晩年の名作。

出自や年齢がさまざまな十大弟子は、それぞれ得意分野を持っており、協力して教団を支えていました。

「十大弟子立像」のなかでは、目犍連(もくけんれん)立像と優婆離(うばり)立像に、快慶の銘が認められています。
目犍連立像の張りのある頬に刻まれた皺、腕に浮き上がる血管、首の筋、胸のあばら骨の表現のほか、数百年を経ても当時のままに残っている鮮やかな衣の彩色、裾には細く切った金箔を貼り付けた「截金(きりかね)」という精緻な文様などを間近でぜひご覧ください。

それぞれの立像の作風はおおむね統一されていますが、十体の像の中には、裾の形が足首のところで一直線になっているものと足の甲に深く被さっているものの2種類があり、同じ慶派一門でも快慶が指導したグループと、別のグループがそれぞれ分担して製作したものと考えられています。
  

釈迦如来坐像

重要文化財 釈迦如来坐像 行快作 鎌倉時代・13世紀 大報恩寺蔵

 

また、快慶の一番弟子、行快の銘のある像は現在7件あり、代表作のひとつである秘仏本尊「釈迦如来坐像」(重要文化財)には、目尻がキュッと上がった切れ長の目、頬が横に丸く張った顔立ちという行快の個性が現れています。
胸のところは金泥塗り、衣はきらきらした金箔塗りの2種類の技法が用いられていることがはっきりと分かる作例で、台座の緑色もすべて800年前当時のままの輝きを残しており、現代まで大切に守り継がれてきたことが見てとれます。

本尊「釈迦如来坐像」は、かつて「十大弟子立像」に取り囲まれるように安置されていました。その時代を思い起こさせるよう、本展では、釈迦とその10人の弟子を、同じ展示空間でご覧いただきます。


*本尊「釈迦如来坐像」は、年に数回公開されるのみの秘仏で、本展が寺外初公開。「十大弟子立像」が揃って公開されるのも寺外初となります。
 

>展示風景

展示風景/六観音菩薩像

六観音菩薩像はすべて撮影OK!

運慶晩年の弟子、肥後定慶による「六観音菩薩像」(重要文化財)も、かつて本堂内陣に安置されていました。貞応3年(1224)に製作され、どこにいても救済の手を差し伸べてくれるといわれる六観音菩薩は、古くは奈良時代から信仰されていました。

昨年の東京展では1体のみ撮影可能でしたが、本展では、なんと、6体すべての写真撮影が可能です。

>准胝観音菩薩立像

重要文化財 准胝観音菩薩立像(六観音菩薩像のうち) 肥後定慶作 鎌倉時代・貞応3年(1224) 大報恩寺蔵

>展示風景

展示風景/六観音菩薩像 6体の背面もご覧いただけます。

「慶派」の名作を360度からゆったりと。

「六観音菩薩像」6体のなかでも、特に「准胝観音菩薩立像」は抜群の出来映えで、衣の柔らかく流れるようなひだの表現、髪の毛の毛先が冠に絡みつくような質感は、ぜひご注目いただきたい点です。

貞応3年(1224)肥後定慶作との像内墨書銘が発見されたのはこの像です。

また、 「六観音菩薩像」は台座も光背も像造当初のものを残している大変珍しいもので、会場では、背面からも精緻に彫られている様をご覧いただけます。これは展覧会場ならでは。展覧会の醍醐味を思う存分お楽しみください。

色彩を施しておらず木肌が生かされた造りや、仏師の息遣いが伝わってくるようなノミの跡も、ご覧いただきたい点です。

東大寺南大門の仁王像の作者で有名な運慶と快慶。
快慶が造像した「十大弟子立像」。
快慶の一番弟子、行快の代表作のひとつである秘仏本尊「釈迦如来坐像」。
運慶晩年の弟子、肥後定慶による「六観音菩薩像」。
一体一体を見比べていただくと、師である快慶没後、行快は自分らしさを加えつつも、あくまでも快慶の作風を踏襲していることが伺えます。
鎌倉彫刻の名作をじっくりとご覧いただき、運慶・快慶次世代の仏師が、“自分らしさ”をどのように表現するか模索した様を感じとってください。
 

天王および羅刹立像

天王および羅刹立像 鎌倉時代・13世紀 大報恩寺蔵

【関連イベント】

記念講演会「千本釈迦堂・大報恩寺の歴史」
【日時】 5月25日(土) 13:30~14:30
【会場】 九州国立博物館1階 ミュージアムホール
【講師】 菊入諒如(千本釈迦堂 大報恩寺 住職)
【定員】 280名
【料金】 無料 *ただし、本展の観覧券もしくは半券の提示が必要。

関連イベントに関する問合せ先:読売新聞西部本社事業部 TEL 092-715-6071(平日10:00~17:00)
 

*料金、時間、休館日等は、変更の場合があります。必ず確認の上、お出かけください。
*複写・転写を禁じます。

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