秋山玉山揮毫《時習館扁額》江戸時代 宝暦5年(1755) 永青文庫所蔵 熊本県立美術館保管
江戸時代の中頃、藩政改革を推し進めて「肥後の鳳凰」と讃えられた名君が熊本藩に誕生しますが、皆さんご存知ですか? それは、第6代藩主・細川重賢のことです!
延享4年(1747)、兄・宗孝の不慮の死を受けて、家督を継いだ重賢。当時の藩財政は窮乏を極めており、直ちに財政の建て直しに着手しました。宝暦2年(1752)には堀平太左衛門を大奉行に抜擢し、いわゆる「宝暦の改革」を断行!
役人の綱紀粛正を行い、行政機構や刑法、教育についても整備し、大きな成果を挙げました。
なかでも有名なのが、熊本城二の丸に藩校「時習館」を設立したことです。
時習館の教育課程は文武両道に及ぶ緻密なもので、藩士の子弟のみならず、成績優秀であれば庶民にも入学が許されたことに特徴があります。宝暦5年(1755)の開校以来、時習館は有為の人材を育成し続け、明治3年(1870)にその役目を終えました。
最幕末には、開明的思想家として知られる横井小楠や、宮内省に出仕して侍講となった元田永孚、明治憲法起草に尽力した井上毅など優秀な人材を輩出しています。
本展では、重賢ゆかりの品々と、時習館で活躍した先生や生徒たちの書をご紹介します。
【開館時間】9:30~17:15(入館は16:45まで)
【休館日】 月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)
【料金】 一般210(160)円、大学生130(100)円
*高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方無料
*( )内は20名以上の団体料金
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問合せ先:熊本県立美術館 本館 TEL 096-352-2111
詳細は・・熊本県立美術館Webサイトへ
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